今日はですね、予算シートに関して書いてみようと思います。
(F40 では、アメリカで用いられている方法をお伝えしていきます)
まず、内容をお伝えする前に、いかに予算シートが大事か、ということを知っていただきたいと思います。この予算シートなくしては撮影は始まりません。監督はお金の勘定も出来なければダメなわけです。
** ここで本題に入る前に、ディレクターとプロデューサーの違いを少々
ディレクター:映像の責任者
プロデューサー:お金の責任者
です。
今さらこの違いを聞けない、ということがありそうなので、ここF40ではきちんとお伝えしていきます。 ともかく、監督もどれくらい撮影にお金がかかるのかなど、把握していなければなりません。でないと、お金の責任者のプロデューサーからGoが出ないからです。複数の人をまきこむからには、第三者の承認が必要となるわけです。
**F40の場合は、この役割を一人でやるわけですが、それぞれの仕事を明確化するために分けて書いています。

さて、それでは本題に入っていきます。 下のリンクが閲覧できた実際の予算シートです。 (sample: Thanks for femaplate) https://www.femplate.com/film-budget-form/film-budget-form/
この内訳は大きく分けて、二つになっています。 above the line
below the line の二つです。
それの合計を表示させるという構成です。
で、それぞれの意味は、
above the line(アヴァブ・ザ・ライン):実際の撮影開始「前」にかかる費用。
なので、監督、プロデューサー、ライターなどが入ります。 bleow the line(ビロウ・ザ・ライン):撮影当日からかかってく費用。
なので、カメラ、衣装、編集、などが入ります。
そしてそれぞれの内容を把握した上で(above the line & below the lin) 二つの合計を足して、全体の総予算の概算を出します。
このように、途中経過から撮影終了までを可視化できるようにしていくわけです。 そして、これを見たプロヂューサーは、ここを減らせないかとか、ここのギャラを増やせとか、いろいろ注文を付けていくわけです。
繰り返しますが、大事なのは、F40ではこの監督とプロデューサーのやり取りを一人でやるということです。
ショートフィルムの場合はさほど神経を尖らせる必要はありませんが、予算の流れを知ることは、映画づくりの根幹をしることにつながるので、是非、知っておいていただきたい項目なのです。