今日はですね、
「シナリオとは?」を今さらあまり問いださないことをいろいろ書いてみます。
一般的に言われているのが、
場面の構成や人物の台詞、動きを書き込んだもの。台本。
とあります。 辞書で引いたので、その通りです。
で、私が加えたい定義とは、 映像制作を前提とした青写真(設計図)。ということです。
ここには二つの要素があって、
(1)の映像制作を前提とした
(2)青写真(設計図)
です。
まず(1)から見ていくと、
シナリオを書きたいという方々は、文章を書いたりすることが好き、いわゆる文芸を得意、またはやってみたいという方です。
このタイプの方の陥りやすい点は、最終的にシナリオが映像で表現される、ということを時に忘れがちになってしまうことです。
例えて言うと、せっかく役者を動かすことができるのに、ずっと台詞ばかりになってしまって、動きのない映像になったりします。(意図的に台詞のシーンする場合もありますが)
また、ト書きの描写はとても美しいのに、いざ、役者が台詞を読んでみると、あまり感情が入らないものだったりします。

今度は(2)を見てみましょう。
シナリオはそれ自体で完成されなければなりませんが、映像の製作行程からするとまだ最初の方の段階です。文字通り設計図の段階なのです。
また、撮影現場では、このシナリオを基に沢山の製作スタッフが読むことになるので、その本(シナリオ)で何を伝えたいのかなどがわかりやすく盛り込まれている本が、やはり設計図としてはいい物ということになります。
なので、いつもの、他では言わないけどF40だからこそお伝えできることは、
書くことが得意であればあるほど、映像をよりいっそう意識して書いていただきたい、 ということです。
余談ですが、やはり文芸が得意とする媒体は小説だと言われます。心理描写などは、文字を読んでいった方がわかりやすく追うことができます。
そこをあえて映像表現にしていこう、というわけですから、かなり意識して臨まれてもいいと思うわけです。
二次元と三次元を結ぶ物、それがシナリオだ、ぐらいのプライドを持ってやっていただきたいのです。
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ところで、この度、大宮の読売カルチャーセンターで 「ハリウッド仕込みのシナリオ道」 と題してクラスを開講する予定です。
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ただいま、受付中なので、ご興味がある方は是非お問い合わせくださいませ。
ちなみに、ここでは脚本だけなので、F40 で行うプレプロダクションよりも、 長く時間を割いて、かつ破格な受講料で学ぶことができます。
Have a nice weekend.
KEN