今日はですね、監督視点では演出、編集視点では技術
についてです。
タイトルを読んで、なんのこっちゃ、
と思われたと思います。
「私の大好きな作品をコケにするなー」との
声が聞こえてきそうですが。
でも、ご心配なく。
逆にもっと好きになってしまうかもしれません。
ご存じ「羊たちの沈黙」。
レクター博士とクラリスの頭脳バトルは、
サスペンスにもかかわらず、アカデミー賞に輝いた
名作であります。
その中での名シーン。柵越しに二人が話すところ。
クラリスは博士の声に聞き入ってしまい、だんだんと、、、
と一番の見せ場のシーン。
実は、役者のアンソニー・ホプキンス、
あのシーンで瞬きをほとんでしていなんだそうです。

「マジっすか?」
(正確には16分のシーンの内17回。通常は1分間に15-20回)
このことを監督や編集の観点で言うとすると、
瞬き一つでも、シーンの意味が違ってきてしまう、
ということです。
瞬きの多いレクター博士ってなんか嫌ですよね。
ま、この好みは、役者のチョイスだったり、監督の演出だったもします。
また、編集の際にも、
シーンが変わる直前に、目を開けているのと、閉じているのとでは
意味が全く違ってきてしまいます。
映画だと、だいたい1秒が24フレームです。
(24fps:Frames Per Second)
そうすると、その1フレームで目が開くが閉じるかがわかる。
実際に編集するとわかるんですが、
真剣なシーンなのに、瞬きをたくさんされると嘘っぽく見えたりします。
ま、モニターを見れ変でなけらばいいんですが、
演出で前もってわかっていれば、指示もできたりもします。
あまり気にすることはないですが、
ちょっと違った視点で映画を見てみると、
今まで見えなかった面白さが見えてくるかもしれません。
Have a wonderful day!