今日はですね、香盤表(コールシート)についてです。 香盤表とは、撮影当日のスケジュール表のことです。
そこには 集合時間、集合場所、撮影シーン、撮影の順番、登場人物、役者の名前、連絡先など 沢山のことが書いてあります。
ここで、香盤の語源はといいますと、
香道の香盤は、碁盤の升目のように縦横の直線で構成される。これと見た目が似ていることから、香盤と呼ばれることがある(Wikipedia から)
ということこだそです。
ひょっとすると「碁盤表」でもよかった?
これだと語呂が悪いか、、、。Anyway,
まあ、いろんな内容が書いてあるわけです。 役者も撮影隊も、これなくしては一日の撮影が始まりません。
映画をつくるうえで、 撮影技術やストーリー構築を学ぶのも大事ですが、
この製作側の仕事を知ることも重要な要素なわけです。

そしてあらためて、日米のスケジュール表を見比べていきます。
アメリカの物は、コールシートと言うぐらいで
最も強調しているのが集合時間です。
一番大きく書いてある。
それで次に強調しているのが、集合場所。
あちらは車社会なんで、公共交通で来なさい、なんて言う方が無理。
全員、車で来てもらいます。
それから、事故のための最寄の病院の場所と電話番号を記載します。
これは常にリスクマネジメントをしようとする考え方のあらわれでしょう。
あと、シーンの台本におけるページ数(どのくらい撮影するか)が 書いてあります。 目安としいて、作品の内容や予算にもよりますが、
だいたい「1日に5ぺ―ジ」のペースで撮っていきます。
なぜ、このことをここで書いたかと言うと、
監督やADは香盤表(コールシート)に沿って、
時間に遅れないように進行していくわけです。
特に(アメリカの場合)ファーストADには、
このコールシートを持ってもらい、
現場の進行に遅れがないように、 全体を仕切っていきます。 なので、ファーストADには声が大きい人が多いです。
簡単に言うと仕切屋だからなんです。
この点、監督の作業を手伝う意味のADとは大きく違いますね。 そして、 今どのシーンが終わったか、
など、コールシートに✖印 をつけていくのです。
現場で忙しいので、大きくバッテンをつける人もいましたね。
さて、香盤のごとくが語源だそうなので、
この✖の欄も一升つくっていきましょうか。