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影を殺せ!

最終更新: 2018年10月5日

今日はですね、ライティング(照明)についてお話します。

のっけから「影を殺す」ってどういうことでしょうか?


物体がない影を殺せるわけない。

最初からこの文が意味をなさない。

影をどうやって殺すの?

など。いろんな声が聞こえてきそうですが、、。

まず、撮影現場ではどういう状況かというと、

役者さんが壁際に立ったとします。

そこにライトを左右からあてるとします。

すると、役者さんの後ろの壁に不自然な影が出来てしまいます。 ライトが左右からあたっているので、

壁にクロスした二つの影ができてしまうのです。

そして、この不自然な影をなくすことを、

「殺す」と言ったりします。

(業界用語ではありませんが。日本では言うのかな) この消し方はいろいろあって、

単純に片方のライトを弱めてみるとか、

役者の立ち位置を変えてみるとか、

バックライト(後方からのライト)あてるとか、 考えられます。

意外と重要なことですが、

現場でも不自然な影ができたまま、

撮影が進んでしまうことがあります。

気を付けたいものですね。


さて、ここで、三つの基本ライトをお伝えします。

Key Light (キーライト)役者の斜め45度からあてるメインのライト

Fill Light (フィルライト)キーライトの反対側に位置する斜め45度からあてるサブのライト(弱め)

Backlight (バックライト)背後からあてる弱めのライト。肩や輪郭を際立たせる。

この概念だけを知っているだけでも大きいです。


この影の役割は、映像の世界では非常に重要です。

影だけで人間の感情を表現できたりもします。

私が印象に残っている作品は、

(残念ながら作品の名前は覚えていないんですが)

白黒の映画で、

家の外は雨が降っています。

その雨はガラス窓にあたっては流れ落ちています。

家の中のその男は何か悩んでいる様子。

でも暗いのでよく表情が見えません。

ですが、カメラは、 その男の顔に、

雨がガラス窓に当たって流れ落ちる水の影を 撮らえていくのです。

男の顔は、表情は見えないのですが、

窓に流れ落ちる雨の影が男の顔に重なり、

まるでその男が泣いているように見えるのです。


ちょっとすごい演出でした。 と、いらない影は殺しますが、 生かせる影も多いということです。 みなさん、影さんを除け者にしないでくださいね。


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